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【製品情報】SPMコントローラー作製キットの開発進捗(2026年10月)

8月にお知らせしたSPMコントローラー作製キットの進捗報告です。キットの内容物と主な仕様が固まり、筐体に組み込んだ組み立て例ができました。あわせてWebサイトの製品ページを更新しました。

8月にお知らせしたSPMコントローラー作製キットの進捗報告です。キットの内容物と主な仕様が固まり、筐体に組み込んだ組み立て例ができました。あわせてWebサイトの製品ページを更新しました。

はじめに

8月の記事で、安価な国産SPMコントローラーを目指して「SPMコントローラー作製キット」を開発中であることをお知らせしました。

その後、キットの内容物と主な仕様が固まり、実際に筐体へ組み込んだ組み立て例が完成しましたので、進捗をご報告します。あわせて、トップページの製品セクションをこの内容で更新しました。

キットの内容物

キットは次の2点で構成します。

  1. AD/DAボード

    アナログ入力8ch・アナログ出力8ch(16bit、±10V)とデジタル入出力3chを備えた自社設計の信号ボードです。市販のFPGAボードに専用ケーブルで接続します。

  2. コントロール用SDカード

    SPM制御システム一式(FPGAビットストリーム・制御サーバー)を書き込んだSDカードです。FPGAボードに挿して電源を入れるだけで制御系が起動します。

FPGAボード、ケース、電源などは別途ご用意いただく形です。「自分で組み立てて、使いながら育てていく」コントローラーというコンセプトは8月の記事から変わっていません。

主な仕様

開発中のため変更の可能性がありますが、現時点の主な仕様は次のとおりです。

項目仕様
アナログ入力8ch、16bit、±10V
アナログ出力8ch、16bit、±10V
デジタル入出力3ch
AFM用高速入出力入力2ch/出力2ch、14bit、100MS/s(上記chとは別系統。FPGAボード付属の高速AD/DAモジュールを使用)
制御部FPGA(SoC)によるリアルタイム処理(Zフィードバック、走査波形生成、ロックイン、PLL、AGC)
測定モードSTM/STS(dI/dV)、FM-AFM、Tapping AFM、自励発振
粗動stick-slipピエゾ駆動(パルス出力)、ステッピングモーター(STEP/DIR)に対応
ホストPCMac(Apple Silicon、macOS 15以降)、有線LAN接続
ソフトウェアGUI、Python API、マクロ機能、LLMによる自律測定(Claude/ローカルLLM、Slack連携)
別途必要市販のFPGAボード(高速AD/DAモジュール付き)、接続ケーブル、ケース、電源、HVアンプ

8月の記事で「追加を検討している機能」として挙げていた粗動アプローチ、ステッピングモーター対応、Tapping AFM、FM-AFM、マクロ機能(AI自律測定)は、いずれも現在の開発版に組み込まれています。

走査用HVアンプとピエゾステージ用アンプは現在開発中です。こちらも準備ができ次第お知らせします。

組み立て例

本キットと市販部品(FPGAボード・ケース・電源など)を組み合わせて、3Uのラックケースに組み込んだ例です。写真の完成品はキットの内容物ではありません。ケースの選定やパネル加工、電源の構成はユーザーが自由に決められます。

組み立て例:フロントパネル

フロントパネルです。左端は電源LED。BNC 16個は、左半分の4個×2段がアナログ入力(8ch)、右半分の4個×2段がアナログ出力(8ch)です。SMAは上2個が高速AD入力(2ch)、下2個が高速DA出力(2ch)、右端の縦3個がデジタル入出力(3ch)です。下部の穴は吸気口です。

組み立て例:筐体内部

筐体内部を上から見たところです。上段左がAC-DC電源ユニットとシールドケース入りのトロイダルトランス、上段右がFPGAボードと高速AD/DAモジュール、下段左が自作の電源基板、下段右がキットのAD/DAボードです。手前はパネルに取り付けたBNC/SMAコネクタとその配線です。

組み立て例:リアパネル

リアパネルです。左から接地端子、ホストPC接続用のLANコネクタ、排気ファン、ヒューズ・電源スイッチ一体型のACインレットです。

この組み立て例で使用した部品の情報(筐体まわりの部品リスト、底板の穴あけ図、トランスの磁気シールド箱の図面、電源基板の回路図など)は、キットをご購入いただいた方だけがアクセスできるGitHubサイトで公開します。あわせて、操作マニュアル・APIリファレンス・マクロの例題・ソフトウェアのリリースも同じサイトで提供します。

価格と発売時期

  • 価格:未定
  • 発売:近日

価格の目安: 本キット(アカデミック価格)に、FPGAボードなどの周辺部品とホスト用Mac miniを加えたシステム一式で、100万円程度を目指しています。

※ HVアンプ・ピエゾステージ用アンプ(いずれも開発中)およびSPM本体は含みません。一般価格については別途お問い合わせください。

価格と発売日が決まり次第、このブログとトップページでお知らせします。ご質問やご要望があれば、お気軽にお問い合わせください。

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